皆さんはCraigslist (クレイグスリスト)というサービスをご存知ですか?
この一見して90年代にタイムスリップしたように見える最強にダサいWebサイトは、実は月間20億PVを超えるアメリカではとても有名な超巨大コミュニティー掲示板です。実はサンフランシスコが発祥で、クレイグさんという人が95年に作りました。何のヒネリも無い名前ですね。この雑で巨大な掲示板では、レジ打ちからエンジニアの求人、不要になった日用品から家や土地までの売買、賃貸、イベント、口コミ、ご近所との情報交換、もう正直何でもありという感じで、様々な情報交換や取引が行われています。

基本は匿名の掲示板で、日本で言うところの2chみたいなものなのですが、もうちょっとローカルで実用的な取引のために使われています。誰も望んで使いたいわけじゃないのに、集まっている情報と人の数、シンプルで必要十分な機能のせいで、このオシャレなスマホアプリ全盛の世の中で「しかたなく」使われ続けています。一方で、その情報量の多さと雑さから、上手に使えばお手頃なアパートをみつけたり、車や家具、家電を驚くほど安く入手することができる心強い存在でもあります。

さて、このCraigslistで物を「買った」事がある人は結構居ると思うのですが、「売った」ことがある人は、私の身の回りにあまり多くないのではないでしょうか。(私もいままで買う専でした)
今回、愛用のドローンを売りに出すために初めて売り手としてCraigslistを利用したので、その使い方を備考録がてら、まとめておきたいと思います。

類似品を探して値段を決める

まずは売りたいものの相場観を調べます。提示価格が値段が高いともちろん売れませんが、一方で値段が安すぎる場合でも詐欺を疑われて連絡してもらえません。Craigslistはその匿名性ゆえ、詐欺が基本だと考えている人も居るくらい殺伐としていますので、全てにおいて怪しくないように振る舞いましょう。

まずは対象地域を選んで、「for wholesale NBA jerseys sale」で自分の売りたい商品や類似品を検索します。

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私が売りたいDJI Phantom 3 Professionalの場合、650-900ドルあたりが相場でしょうか。ここで注意しないといけないのは出品されている商品の価格が、そのまま売れる値段では無いということです。アメリカでは中古品の値段はあまり下がらない場合が多いためか、結構強気の値段設定をしている人が多い印象です。(そして良く売れ残っている)
高く売れるに越したことはないですが、そもそも商談が成り立たなければ意味がありません。なので、ここはぐっとこらえて、適正価格を見極めましょう。

私の場合、ドローンの基本構成に予備のプロペラと専用ケースが付くかわりに、予備のバッテリーなどは無く、使用感のある傷がそれなりに付いています。なので、予備バッテリー+バックパック付きの人が700ドルで、付属品何も無しの美品の人が620ドルくらいだったので、それよりお得に見えるように、おまけ付きで600ドルという値段にすることにしました。

商品の写真は予め撮っておく

値段が決まったら出品する商品の写真を撮っておきましょう。Craigslistでは1投稿につき、最大24枚の写真を掲載することができます。
私の主観なのですが、他のCraigslistのポストを見る限りなぜかアメリカ人は写真が雑で、そもそも写真が無い投稿も結構あります(そして売れ残っています)。写真があったほうが圧倒的に安心感があり、買い手の食いつきも良いですし、なにより商品を実際に売買するときのトラブルやミスマッチも減らせますから、できるだけ詳細な写真を撮って上げるようにしましょう。今はスマホで撮って、Google Photosで同期すれば、Web上からすぐに引っ張ってこれるので楽ですね!

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商品をポストする

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あとは粛々と情報を入力するだけです。トップページの左にある「post to classifieds」から投稿画面に移動します。ポストの種類を聞かれるので「for sale by owner」を選択、クリック後にカテゴリを聞かれるので一番近いものを(私のドローンは「electronics Howwholesale NBA jerseys by 海外と日本のクレカ&SUICAは、同時にApple owner」)、街はあなたのお住いの所を選択してください。

Craigslistはオフラインで対面で出会って行う取引が基本です。商品を送ってくれとか、逆に現金を送るとか、売り手としても買い手としても遠隔でのやり取りを要求される場合は99.99%詐欺だと疑ってかかって大丈夫です。こういう事情もあり、商品を手渡すことができる(=近くに住んでいる)かどうかは結構重要です。車があるとはいえアメリカは広大です。50マイルとかを超えてくると受取に来てもらうのも大変なので、どのエリアなのかはきちんと明示しましょう。

ちなみに、サンフランシスコ以南、サンノゼ以北はペニンシュラ(Peninsula)と一般的に呼ばれています。

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商品の詳細を入力する

街を選択した後は、商品情報の入力です。といっても、入力項目はシンプルです。
emailには自分のメールアドレスを入力しましょう。右側のCL mail relayを選択すると、ポストに掲載されるメールアドレスがCraigslistが発行する一時的なメールアドレスになります。ここに届くメールは全て自分のメールに転送されるので、購入希望者と実際のメアドを晒さずやり取りをすることができます(購入希望者のメールアドレスも一時的なものに書き換えられます)

ただ、実際のCraigslistのやり取りを見ていると、いまだにアメリカ人はText(SMS)でのやり取りが好きらしく、電話番号を掲載しておくことはお互いの信頼になるようです。
アメリカでは結構カジュアルに電話番号を交換するので、もし気にならないようであれば「users can also contact me:」by textにチェックを入れ、電話番号を入力しておきましょう。
(※この場合生の電話番号が掲載されるので注意!)

title、price、postal code(zip, wholesale jerseys 郵便番号)はそのままです。
posting bodyは説明文ですが、あまりSpecial Deal!みたいな煽り文句は入れないほうがオススメです。これも詐欺を疑われるので。
経験上、できるだけ盛らないシンプル、かつ、詳細で正確な情報のほうが受けが良いです。

posting detailsは可能な限り記載したほうが検索性が高まります。
show on mapsは問題なければ、ぜひ有効にしてください。ただし、本当の住所をいれる必要はありません。だいたいの位置でOKです。アメリカでは、ストリートの交差で家のだいたいの位置を伝えるので、メインのストリートと、クロスしているストリートを書きましょう。

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次の地図画面では、自分の家のだいたいの位置を選択します。掲載時には円形に家の近所をごまかして表示してくれてるので、そこまで神経質になる必要はありません。

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最後に画像の登録画面です。予め撮影しておいた商品の写真を追加しましょう。Featured Imageは検索や一覧などで表示されるメインの画像です。全体像がわかるような写真や、目を引く商品のアップの写真などを選びましょう。前述の通り、画像の最大枚数は24枚です。

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画像登録が終われば公開前のプレビュー画面になります。ここで確認して問題がなければPublishを押してポストを公開しましょう。簡単ですね!!!

しかし、このままでは公開されません「Publish」したあとにメールが届きます。そのメールのURLからページを開きSMS認証の後に公開となります。詐欺やイタズラ対策のためでしょう。

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公開後、10分程度で検索結果に表示されるようになるので、自分のポストが掲載されていることを確認して、あとは購入希望者からの連絡を待ちましょう!

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掲載後の修正や削除

掲載後に内容や画像を修正したり、ポストを削除する場合は、さきほどのメールに掲載されているリンクをクリックして行います。
注意しなければいけないのは、メールに書かれているようにこのURLはパスワードそのもので、このURLを知っている人は誰でも内容を書き換えることができます。なので、メールに掲載されているURLは絶対に他人へ共有しないように気をつけてください。

編集画面から編集した場合、反映までには若干の時間がかかります。また、掲載48時間以内は基本的にポストを削除することができません!なので、もしそれより早く売れた場合はタイトルに[SOLD]などを付けてアップデートするなどの対応をおすすめします。(延々と問い合わせがきちゃうので)

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購入希望者との連絡

購入希望者とは基本的にメールかText(SMS)などでやり取りします。話がまとまったら住所を共有して、商品の引き渡しを行いましょう。
このとき、できるだけ不要な情報は相手に渡さないように気をつけてください。ファーストネームくらいはコミュニケーションに必要ですが、住所やフルネームは購入が決まった人や、訪問の必要がある場合にのみ教えるようにしましょう。Craigslistはソーシャルハッキングにも良く使われるサービスです。気づかないうちに犯罪に巻き込まれないように、自分の情報はしっかり自分で守るようにしてください。

本人に会えない取引、小切手での支払い、現物確認を行わない取引には全力で警戒を!

購入希望者が遠くに住んで居るので商品を発送してほしいというお願いは詐欺の可能性がとても高いです。また、対面で取引したとしても、支払いを小切手で行う場合は、それが現金化できない事も多いので注意が必要です。どうしても額が大きく小切手を使わざるを得ない場合はCashiers Checkという、銀行が預金を預かって発行する小切手を手配してもらうようにしましょう(それでも偽造の可能性はあるので、なるべく避けるべきです)

商品の状態についてもしっかり購入者の同意を取ってください。商品の状況を確認せずに取引を行ったあとで、クレームを付けて訴訟を起こし、お金を巻き上げるといった悪質な購入希望者や事例も報告されています。アメリカでは訴訟は日常茶飯事、起こすのもめちゃくちゃ簡単です。そのことを常にお忘れなく!

オンラインで約4000円のプリンターを売ったら裁判で300万円以上を支払うように命じられた男性 -GIGAZINE

Craigslistでの取引は基本的には対面の現金取引かつ、AS-ISと呼ばれる、その場限りのノークレーム・ノーリターンが基本です。
おいしい話やディールがあっても安易に乗らず、それが詐欺の可能性がないか?取引後のリスクは本当にないかをしっかり考えるようにしてくださいね。

詐欺に気をつけて楽しい取引を!

以上がCraigslistで商品を売るための一連のやり方です。詐欺への配慮や、いろいろ気をつけなければいけない点もあるのですが、それを踏まえた上で取引をすれば、かなり便利な場であることも間違いありません。

多くの利用者は敵や犯罪者ではありません。清く正しく、そして楽しくCraigslistを使おうとしている人のほうが圧倒的に多いわけですから、どうか怖がりすぎず、楽しい個人間売買を楽しんでください!

ああ、早くアメリカもメルカリに全て置き換わってほしい